Works

第9回公演 徹底解剖!能ワークショップ『百萬・隅田川』

第9回公演 徹底解剖!能ワークショップ『百萬・隅田川』

平成12年3月11日  
矢来能楽堂(新宿区神楽坂)
裏面のPDF情報(ダウンロード)

初心者向け入門編として「百萬」、そしてさらに追求したワークショップを中級編「隅田川」として今回より加え、1日2回の上演でした。
どちらも子供と別れたために狂ってしまった母のお話ですが、ラストの描き方が対照的な2曲です。
狂女ものではめずらしく太鼓の入る「百萬」。
浄瑠璃や歌舞伎にもなった名曲「隅田川」は、能では九番習(くばんならい)といわれ、重要な扱いを受けているので「中級編」と銘うったわけですが、 演者の思惑とは意外にも、中級編「隅田川」の方がお話がわかりやすくて感動した、というご意見をたくさんいただきました。

第10回公演 パークタワー能フェスティバル 七夕能『黒塚・小鍛冶・鵜飼』

第10回公演 パークタワー能フェスティバル 七夕能『黒塚・小鍛冶・鵜飼』

平成12年7月3日,4日,5日 
新宿・パークタワーホール特設能舞台
共催:東京ガス都市開発株式会社 
裏面のPDF情報(ダウンロード)

3日  能 『黒塚 雷鳴之出』 高橋忍(金春流)
   狂言 『佐渡狐 野村萬斎(和泉流)
   一調 『八島 朝倉俊樹(宝生流) 小鼓 宮増新一郎
4日  能 『小鍛冶 白頭』 中村邦生(喜多流)
   狂言 『附子』 山本泰太郎(大蔵流)
   一調 『笠之段』 朝倉俊樹 太鼓 観世元伯
5日  能 『鵜飼 真如之月』 観世喜正(観世流)
   狂言 『棒縛』 野村与十郎(和泉流)
   一調一管 『唐船』 朝倉俊樹 笛 一噌隆之 大鼓 柿原弘和

「いつでも、どこでも、簡単に上演できるお能、を実現しよう」と この年からの神遊の企画公演は、会場である東京ガス都市開発(株)の全面的協力を得て、『パークタワー能フェスティバル』としての共催公演となりました。
神遊としては初めての他流のおシテ方との競演で、企画段階からたくさんの共演者の方にご協力いただきました。
神遊では久しぶりの「能楽堂を飛び出した公演」でした。能のフレキシビリティはどんな会場にでも対応できるのです。
ロビーでは静岡県金谷町の茶摘娘からおいしいお茶が振舞われるなど、お勤め帰りのお客様方にもゆっくりとリラックスして楽しんでいただけたようです。
あいにくと2日目は、会場時間に強い夕立があり、多くのお客様がずぶ濡れになってのご到着。
悪天候の中を御来場いただいた皆様、本当に有難うございました。
連日、囃子方メンバーとの一調(謡と一つまたは二つの楽器だけで演ずる曲)に、宝生流の朝倉俊樹師をお迎えしました。
また、神遊第10回公演を記念し、これまでの公演チラシ全てと、羽衣、海士、熊坂の等身大写真パネルの展示を行ないました。

第11回公演 ろうそく能 『恋重荷』

第11回公演 ろうそく能 『恋重荷』

平成12年8月5日 
横浜能楽堂
裏面のPDF情報(ダウンロード)

叶わぬ恋のうらめしさをろうそくのゆらめきの中にあらわした『恋重荷』。
昨年に続き神遊では2回目のろうそく能です。
公演冒頭の解説では、メンバー観世喜正が通常照明の明るい状態で仕舞「敦盛」を舞い、ろうそく照明との見え方の違いを比べていただきました。その後、暗闇の能楽堂に一噌隆之の笛の音が響くなか、メンバーによる火入れ。
シテに梅若万紀夫(現:梅若万三郎)師を迎えての上演でした。
横浜能楽堂ではこの年、神遊を含めて3回のろうそく能が催されたそうです。

第12回 第13回 第14回公演 『三輪物語』

第12回 第13回 第14回公演 『三輪物語』

平成12年
9月23日『三輪 神遊』喜多流 友枝昭世
11月23日『三輪 三光』金春流 金春安明
12月19日『三輪 白式神神楽』観世流 梅若六郎
宝生能楽堂
裏面のPDF情報(ダウンロード)

神遊の名前の由来でもある名曲『三輪』を、3流派それぞれ独自の小書(特殊演出)で公演したものです。
各流派の代表的人気演者をシテにお迎えしました。
もちろん、どの小書も重い(能でいう重要な)扱いで、大先輩の胸をお借りしての公演なので、メンバーは当日の為に稽古や打合せをかさねました。
日をおいての3回公演でしたが、3回ともご覧になったお客様が意外と多かったので、企画したメンバーとしても嬉しい限りでした。

PAGE TOP