平成14年3月23日(土)
矢来能楽堂(新宿区神楽坂)
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おかげさまで毎回ご好評を頂いている神遊能楽ワークショップ、新シリーズが2つ始まりました。
昼の部では、今回は初の試みで、三流派の笛「能管」をテーマにとりあげ、「シテ方の流儀の違いはなんとなく分かるけど、囃子方の流儀ってどうちがうの?」という疑問にお答えしました。
現存する三流派の笛方で、流儀の特色や音色、指使い、唱歌の違いを同じ曲で聞き比べたり、3人で一つの曲を演奏したり、その流儀にしかない曲を一管で演奏するなど、普段能楽堂ではなかなか聴くことのできないめずらしい公演を見ていただくことができました。
夕方の部では、五番能シリーズワークショップの初番目として、祝言曲としても有名な、「高砂」を、脇能の理解を深める解説とともにご覧いただきました。
帰路につくお客様の中には「高砂や―」と口ずさみながら矢来能楽堂を出られる方も…。
■ 昼の部:午後1時始 ■
~能管 三流派の調べ~ 能[東岸居士]とうがんこじ
ワークショップの部: 「能管 三流派の調べ」
出演 藤田六郎兵衛(藤田流) 松田弘之(森田流) 一噌隆之(一噌流)
能【東岸居士】
シテ観世喜正 脇殿田謙吉 間高澤祐介
笛一噌隆之 小鼓宮増新一郎 大鼓柿原弘和 地頭野村四郎ほか
■ 夕方の部:午後4時半始 ■
~五番能シリーズワークショップ 初番目物 【脇能】~ 能[高 砂]たかさご
ワークショップの部 :「脇能(わきのう)について」
1.ストーリー解説
2.脇能の囃子
3.装束の着付
能【高砂】
シテ 観世喜正 脇 殿田謙吉 脇ツレ大日方寛 脇ツレ御厨誠吾 間 三宅右矩
笛一噌隆之 小鼓宮増新一郎 大鼓柿原弘和 太鼓観世元伯
地頭野村四郎ほか
日時 平成14年7月2日(火)3日(水)4日(木)
午後6時半開場 午後7時開演
新宿・パークタワーホール特設能舞台
主催 東京ガス都市開発株式会社・神遊
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お蔭様で3日間御好評のうちに無事終えさせて頂く事が出来ました。 お越し頂いた皆様、真に有難うございました。 BBSへのご感想もお待ちいたしております。(神遊一同)
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今年も七夕の夕べに、神遊が新宿パークタワーへお能をお届けします。
2002年七夕能は、シテ方梅若六郎師、狂言方野村萬斎さんをお迎えし、ろうそく能をご覧頂きます。
星ふる夜の新宿、パークタワーの七夕かざりをくぐりぬけて、幽玄の空間へお越しください。
ロビーでは能装束の展示と、静岡県金谷町(有)丸東製茶のおいしいお茶のサービス、日本橋玉英堂製の和菓子販売があります。
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2日(火)
解説 観世喜正
能 【阿漕】 (あこぎ)シテ観世喜正 ワキ宝生欣哉 アイ石田幸雄
狂言 【三本柱】(さんぼんばしら)シテ野村萬斎
一管独吟 【定家】(ていか) 梅若六郎(謡) 一噌隆之(笛)
一調 【野守】(のもり) 梅若六郎(謡) 観世元伯(太鼓)
3日(水)
解説 観世喜正
能 【雷電】(らいでん) シテ観世喜正 ワキ殿田謙吉 アイ竹山悠樹
狂言 【鍋八撥】(なべやつばち) シテ野村萬斎
一調 【勧進帳】(かんじんちょう) 梅若六郎(謡) 柿原弘和(大鼓)
一調 【松虫】(まつむし) 梅若六郎(謡) 宮増新一郎(小鼓)
4日(木)
解説 観世喜正
能 【葵上 古式】(あおいのうえ) シテ梅若六郎 ツレ坂真太郎
ツレ角当直隆 ワキ森常好 アイ高野和憲
狂言 【茶子味梅】(ちゃさんばい)シテ野村萬斎
舞囃子 【岩船】(いわふね)観世喜正 一噌隆之 宮増新一郎
柿原弘和 観世元伯
― 解説は各日のみどころと能面・能装束について ―
※全日、狂言はアシライ(囃子)が入る演目です。
平成14年10月5日(土)午後1時始
国立能楽堂
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舞囃子【江口 干之掛】 観世清和
笛一噌庸二 小鼓宮増純三 大鼓柿原崇志
舞囃子【三笑 バンシキ】観世喜之 梅若六郎 観世銕之丞
笛一噌庸二 小鼓宮増純三 大鼓柿原崇志 太鼓観世元伯
狂言【悪 坊】(あくぼう)山本則直 山本則孝 山本泰太郎
能 【玉 井 貝尽し】(たまのい かいづくし)
シテ(豊玉姫・海龍王)観世喜正 ワキ(彦火々出見尊)宝生欣哉
前ツレ(玉依姫)長山耕三
後ツレ(豊玉姫)小島英明 (玉依姫)桑田貴志
アイ(文蛤ノ精)山本泰太郎(蛤ノ精)山本則直
(貝ノ精)山本則孝 遠藤博義
笛一噌隆之 小鼓宮増新一郎 大鼓柿原弘和 太鼓観世元伯
主後見 観世喜之 地頭 梅若六郎
■全席指定■
正面10,000円 脇正面 8,000円
中正面 6,000円 学生(中正面一部)3,000円
平成14年12月14日(土)
矢来能楽堂
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料金:(昼、夕方の部 各回入れ替え)
正面指定席4,500円 脇正面自由席3,500円
■昼の部:午後1時開演(午後12時半開場)
~小鼓 四流派の響き~
この春から始まった、お囃子を学ぼうという新たな神遊ワークショップです。待望の第二弾は、習ってみたい楽器としても、絵の意匠としても人気の高い「小鼓」を取り上げます。
同じ曲のはずなのに、流儀が違うと演奏方法や手がこんなに違う!?流儀の違う小鼓方が同じ舞台に一堂に会することは滅多にありません。
あなたの目で、耳で聞きくらべてください!
第一部 ワークショップの部
・解説 「鵺」について 解説:観世喜正
・小鼓 四流派の響き
出演 大倉源次郎(大倉流) 幸 信吾(幸流) 幸 正昭(幸清流) 宮増新一郎(観世流)
第二部 能「鵺 白頭」(ぬえ はくとう)を観る
シテ(舟人・鵺の霊)観世喜正 ワキ(旅の僧)宝生欣哉間 (里人)野村与十郎
笛 一噌隆之 小鼓 宮増新一郎 大鼓 柿原弘和 太鼓 観世元伯
後見 遠藤喜久 古川 充
地頭 観世銕之丞 地謡 奥川恒治 鈴木啓吾 小島英明 長山耕三 坂真太郎
(あらすじ)
『鵺』
旅の僧は化け物が出ると噂の州崎の御堂に、一夜の宿を取る。深夜僧の前に現れたのは、かつての源三位中将・源頼政に退治された「鵺」の亡魂だった・・・。滅ぼされ、箱詰めにして海に流された鵺は、今だ続く責め苦から逃れようと僧に回向を頼み、また暗い海へと向かう。
■夕方の部:午後4時半開演(午後4時開場予定)
ワークショップ五番能シリーズ 修羅物 『清経 替之型』
こちらも春からの新企画、「五番能」。今回は二番目と称される修羅物(しゅらもの)の能をご紹介します。
「修羅物」では、シテである主人公は戦を生業とする「武将」又は「武士」。源平の争いを描いた「平家物語」は能の題材の宝庫であり、修羅能のほとんどがここからの出典です。今回は、武士のみならず、その留守を守る妻の側からの視点も併せ持った名曲『清経』を御覧頂きます。
・第一部 ワークショップの部
二番目物【修羅物】・清経 について
1.ストーリー解説
2.清経の囃子
3.装束の着付
・能「清経 替之型」(きよつね かえのかた)を観る
シテ(平清経の霊)観世喜正 ツレ (清経の妻) 佐久間二郎 ワキ(淡津の三郎) 宝生欣哉
笛 一噌隆之 小鼓 宮増新一郎 大鼓 柿原弘和
後見 奥川恒治 長山耕三
地頭 観世銕之丞 地謡 遠藤喜久 鈴木啓吾 古川 充 坂真太郎 桑田貴志
(あらすじ)
『清経』
源平の争いの頃、平清経は戦い半ばで運命に無常を感じ、入水した。届けられた遺髪を見た妻は嘆き悲しみ、夢で会おうと寝入り、夜半清経が現れる。自分を置き去りにし、あまつさえ最後まで戦わずに果てた夫をなじり続ける妻。歎きに耳を貸さず、己の思いを語るに終始する夫。二世の縁と言われるが、彼岸・此岸に別れても尚すれ違う夫婦の宿縁を描きます。
(詳細は未定です。内容は都合により変更になることもございます。)