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第43回公演 徹底解剖!〈道成寺〉

第43回公演 徹底解剖!〈道成寺〉

平成24年10月19日(金)開演19:00(開場18:15)
矢来能楽堂(〒162-0805 東京都新宿区矢来町60番地
裏面のPDF情報(ダウンロード)


おかげさまをもちまして、当日は満席のお客様にお越しいただき、好評裡に無事終了させていただきました。
お越しいただきました皆様ならびに関係者皆様へ心より御礼申し上げます。
3月22日国立能楽堂での公演もどうぞお楽しみに!  神遊一同 

神遊人気の徹底解剖!能シリーズ。
久しぶりとなる今回は「道成寺(どうじょうじ)」をとりあげます。
数ある能の曲の中でも最たる人気曲「道成寺」は、大がかりな舞台道具を用い、能楽師すべての役に重い習事(ならいごと)があり、秘伝口伝がきわめて多い曲です。
世阿弥の「秘すれば花。秘せずは花なるべからず」にあるように秘め事に満ちた道成寺の「花」たるいわれを是非ご覧ください。
 
※今回は3月22日のプレ公演です。
10月19日にお越しの方、会場にて3月公演の特別先行予約を承ります。

■番 組■
 
<第一部>
・能「道成寺」トーク
~道成寺縁起の背景、能のみどころ・特殊性・習物・装束について~
シテ方・観世喜正 ワキ方・森常好
・「乱拍子」
~シテと小鼓の一騎打ち~
 観世喜正  小鼓・観世新九郎
・道成寺の囃子について
・素囃子「道成寺組曲」笛・一噌隆之 小鼓・観世新九郎 大鼓・柿原弘和 太鼓・観世元伯

―休憩-

<第二部>
・<後半実演>「道成寺」(どうじょうじ)
シテ(蛇体) 観世喜正
ワキ(道成寺の住僧) 森常好  ワキツレ(従僧)舘田善博 則久英志
笛・一噌隆之 小鼓・観世新九郎 大鼓・柿原弘和 太鼓・観世元伯
後見 小島英明 中森健之介
地謡 佐久間二郎 坂真太郎 桑田貴志
 
-あらすじ-
「道成寺」
紀州・道成寺の鐘供養の日、白拍子(前シテ)が舞を舞いつつ鐘に飛び込み再び蛇体(後シテ)となって現れる。安 珍との恋に破れて鐘に猛火を浴びせる清姫の執念を住僧(ワキ)たちが祈り伏せ、蛇体は日高川へと逃げてゆく。
(※今回は鐘の作物を出さずに、後半の脇の語りより上演します。)

■全席指定・(テキスト込み)
 正面S席8,000円
正面A席7,000円
脇・中正面B席5,000円
脇・中正面C席(パイプいす・座布団のみ)4,000円
(club神遊会員2枚まで500円引き・学生券10席限定500円引き:神遊事務局でのみ販売)

■お申込み:
【神遊チケット予約フォーム】
http://confetti-web.com/ticket/ticket.asp?G=ka00bi54&S=121019
【携帯版予約フォーム】
http://cnfti.com/met5376/

カンフェティチケットセンター 0120-240-540(平日10:00-17:00)

■カンフェティのご利用について
・ご予約後すぐにお近くのセブンイレブンでチケットを受け取れます
・代金はチケット受取の際にセブンイレブンでお支払いいただきます
≪WEB予約の注意事項≫
・ご予約前に、観劇ポータルサイト「カンフェティ」への会員登録(無料)が必要となります。
・セブン-イレブンへの発券手数料がかかります。
≪電話予約の注意事項≫
・払込票番号を予約時にお伝えしますのでメモをご用意下さい。
・お電話でのご予約の場合、会員登録は不要です。※カンフェティポイントは付きません。
・予約有効期間内に、払込票番号をお近くのセブン-イレブンのレジまでお持ち下さい。
 
・他公演のチケット購入にも使える、共通ポイントがたまります。(購入価格の1%)。
・ポイントは、次回公演や他公演でご利用頂けます。 またnanacoギフトに交換することができます。
・チケットを購入しますと1枚毎に途上国の子どもたちに「BCGワクチン1人分」が寄付されます。

チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード421-905)  http://t.pia.jp/

■お問合せ:神遊事務局
TEL&FAX 03-5227-1830
メール mail@kamiasobi.com


主催:神遊

神遊15周年記念公演 KAMIASOBI 15th anniversary(第42回公演)
「木曽」「船弁慶」観世喜正(KANZE Yoshimasa/photo by Shinji AOKI)
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神遊15周年記念公演 KAMIASOBI 15th anniversary(第42回公演 )
【言霊~能における語り】

平成24年2月26日(日)13:00開演(12:00開場)
国立能楽堂
裏面のPDF情報(ダウンロード)

おかげさまをもちまして、この公演は無事終了させていただきました。
お越しいただきました皆様ならびに関係者皆様へ心より御礼申し上げます。 神遊一同 

■公演内容■
能【木曽 願書】
シテ・覚明 観世喜正
ツレ・木曽義仲 観世淳夫 池田次郎 馬野正基
ツレ・郎党 長山桂三 安藤貴康 坂真太郎 桑田貴志 小島英明
笛・一噌隆之 小鼓・観世新九郎 大鼓・柿原弘和
後見・観世喜之 奥川恒治
地謡・山崎正道 遠藤喜久 鈴木啓吾 古川充 佐久間二郎 中森健之介

独吟【起請文】 観世喜之

一調【勧進帳】 観世銕之丞 大鼓・柿原崇志

狂言語【奈須与市語】 野村万作

能【船弁慶 重キ前後之替 船中之語 早装束 舟唄】
シテ・静御前/平知盛 観世喜正
子方・源義経 奥川恒成
ワキ・武蔵坊弁慶 宝生 閑
ワキツレ・従者 大日方寛 野口能弘 御厨誠吾
間・船頭 野村萬斎
笛・一噌隆之 小鼓・観世新九郎 大鼓・柿原弘和 太鼓・観世元伯
後見・遠藤喜久 佐久間二郎
地謡・観世銕之丞 山崎正道 馬野正基 小島英明 坂真太郎 桑田貴志

-あらすじ-
能【木曽 願書】(きそ がんしょ)
寿永二年(1183)、平家は木曽義仲を追討する軍勢を差し向け、越中と加賀の国境、礪波(となみ)山に至る。一方、義仲(ツレ)は、平家軍を礪波山中の倶利伽羅谷(くりからがたに)に追い落とす策略を立て、埴生(はにゅう)に陣を取っていたが、神社が見えるので池田次郎(ツレ)に聞くと、源氏の氏神をまつる八幡宮であるというので喜ぶ。そして、奉納する戦勝祈願の願書を書くよう覚明(シテ)に命じると、覚明はすらすらと願書を書き上げ、高らかに読み上げる。願書奉納の後、酒宴となり、覚明は義仲の求めに応じてひとさし舞う。折しも、八幡宮の方から神のお使いである山鳩が味方の旗の上に飛んできたため、八幡神が願いを受け入れたしるしであると、みな一同に伏し拝む。 

独吟【起請文】(きしょうもん)
義経を討つという頼朝の密命を受け上洛した正尊が、弁慶により義経邸に連れてこられ、討つために来たのではないと偽りの誓いを立て、起請文を読み上げる段。梵天・帝釈から始まって、日本の様々な神の名が挙げられる。

一調【勧進帳】(かんじんちょう)
頼朝から追われる義経一向が、山伏に身を変え安宅の関を抜けようとした際、疑り深い関守に対し、弁慶が巻物を取り出して勧進帳を読み上げる段。東大寺再建のための勧進の趣旨を、天にも響けと読み上げる。

狂言語【奈須与市語】(なすのよいちがたり)
能〈屋島〉の間語りの替え。屋島の戦いで、平家方が舟を漕ぎ出して示した扇の的を、那須与一が見事に射抜いた話を語る。源義経と与一と後藤実基の三者が、巧みに演じわけられる。

能【船弁慶 重キ前後之替 船中之語 早装束 舟唄】 (ふなべんけい おもきぜんごのかえ せんちゅうのかたり はやしょうぞく ふなうた)
讒言により兄・頼朝から疑われた源義経は、尼が崎の大物浦(だいもつのうら)から西国に逃れることになる。武蔵坊弁慶(ワキ)は、静御前は同行させずに帰した方が良いと義経(子方)に進言し、了解を得た上で、静(前シテ)のもとに行き、都に帰るよう伝える。静は弁慶の計略であろうと疑い、義経のもとに行くが、義経から直接、都で時節を待つよう言われ、泣き伏してしまう。そして、名残りの酒宴で哀愁漂う別れの舞を舞い、泣く泣く一同を見送る。 義経は出発を延ばそうとするが、弁慶は出発を急がせ、船頭(アイ)が走り込んで装束を替えて舟を出す。荒波の中、船頭は必死で舟をあやつっていると、海上に滅亡した平家一門の亡霊が浮かび、平知盛(後シテ)が義経を海に沈めようと襲いかかるが、義経は動揺せずに戦い、弁慶も数珠をもんで祈って、平家の亡霊を退ける。
  観世信光の代表作。今回の小書では、静が舞うのが中之舞ではなく盤渉の序之舞となり、知盛も緩急の激しい動きをし、橋掛りでの舞働となるなど、見せ場が多い。また、弁慶が船頭にうながされて一ノ谷のいくさ語りをし、船頭も弁慶の求めで舟唄をうたう。 
 
解説文章:高橋悠介(神奈川県立金沢文庫学芸員/法政大学能楽研究所客員所員) 

第41回公演ろうそく能【松山天狗】】
「松山天狗」観世喜正(KANZE Yoshimasa/photo by Shinji AOKI /design Hisashi ABE)
※画像の無断転載を固く禁じます

第41回公演ろうそく能【松山天狗】】

平成22年7月23日(金)19:00開演 (18:00開場)
国立能楽堂
裏面のPDF情報(ダウンロード)

保元の乱で敗れ四国讃岐で憤死した崇徳上皇の怨霊を描いた迫力ある能。
永く江戸時代まで上演されず、観世流では平成6年に復曲されましたがいまだ上演されるのは稀な曲です。
毎回大好評をいただいているろうそく能でお楽しみください!

※当日はお酒の2曲にちなみ、神遊オリジナルボトルウイスキーの販売がありました。
7月23日ろうそく能「松山天狗」でも販売いたします。
神遊オリジナルボトル 画像
軽井沢モルト13年「菊慈童」ラベル(pdf)・ 軽井沢モルト19年「猩々」ラベル(pdf) 
Caol lIa 12年(スモーキーなスコッチウイスキーです)ろうそく能「松山天狗」ラベル(pdf)

■番 組■
・解 説

狂言 【狐塚 小唄入】  Kistuneduka
シテ(太郎冠者)山本東次郎
アド(次郎冠者)山本則孝
アド(主人)山本則重

復曲能・ろうそく能【松山天狗】 Matsuyamatengu
シテ(老翁・新院の霊) 観世喜正
後ツレ(眷族天狗)鈴木啓吾
後ツレ(眷族天狗) 古川 充
ワキ(西行法師) 殿田謙吉
アイ(白峰の木の葉天狗) 山本泰太郎
笛・一噌隆之 小鼓・観世新九郎 大鼓・柿原弘和 太鼓・観世元伯
後見
観世喜之 奥川恒治 遠藤喜久
地謡
山崎正道 馬野正基 角当直隆
坂真太郎 桑田貴志 川口晃平

―あらすじ―

狂言『狐塚 小唄入』(きつねづか)
 豊作の秋、主人(アド)は二人の召使(シテ・アド)を狐塚の田に鳥追いにやる。小唄がかり(「小唄入」)で鳴子を曳きながら郡鳥を追っているうち日はとっぷりと暮れる。狐が出るという噂を聞いている二人は、酒を持ってねぎらいに来た主人を狐が化けたものと思い、松葉をいぶし、縄で縛ってしまう…。小唄が入り、歌謡性・抒情性が豊かになる。

復曲能『松山天狗』(まつやまてんぐ)
 朝廷を二分する保元の乱(一一五六)に敗れた新院は讃岐の松山に流され、悲憤のうちに崩御された。時は春。松山の白峰を尋ねた西行(ワキ)の前に、一人の老人(前シテ)が現れ御陵に案内する。荒れ果てた墓に涙し、歌を手向けると、老人は感涙にむせび、姿を消す
【中入り】
その夜、西行の前に新院(後シテ)が雅な姿を現し、遥々訪ねてきた志を喜び、舞楽を奏するが、昔のことを想起し、逆鱗の姿を見せるや山嵐吹き乱れ、院を慰める眷族(後ツレ)を従えて出現。逆臣の輩を蹴殺し、会稽の恥をすすぐことを誓い、明け行く白峰の梢に帰って行く。
 平成六年七月、金剛流の現曲とは別に、崇徳院の心象風景を鮮明に描くことを意図して、「能劇の座」(代表・堂本正樹)が復曲した。監修・観世銕之亟。能本作成・西野春雄。節附・梅若六郎。都へ寄せる心、悲憤、復讐の念を表現。凄絶な崇徳院怨霊説話の世界を投影させた劇的な演出も好評で、以後、観世版「松山天狗」は意欲的な演者たちによって上演を重ねている。神遊が挑む期待の一番だ。
(文・法政大学名誉教授 西野春雄)

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