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第26回公演 もっと分かる能楽講座 徹底解剖!能~シテ方五流の勢ぞろい~

第26回公演もっと分かる能楽講座 徹底解剖!能~シテ方五流の勢ぞろい~

平成16年3月27日(土) 午後2時開演(午後1時15分開場)
国立能楽堂
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【シテ方五流の勢ぞろい!】
流儀比較公演のトリは、ついにシテ方五流をとりあげます。
各流儀の重鎮をゲストに迎え 謡・舞を中心に一目で分かる!? 
神遊ならではの徹底解剖に挑戦します。 乞うご期待ください。 
皆様の御来場をメンバー一同心よりお待ちいたしております。

出演予定ゲストシテ方:
粟谷菊生(喜多流) 高橋章(宝生流) 高橋汎(金春流)
今井清隆 (金剛流) 観世喜之 (観世流) (順不同) 


~予定演目~ 
解説・演者紹介--観世喜正 (流儀の特徴などをインタビュー) 
独吟「藤 戸」    高橋 汎(金春流) 
仕舞「天 鼓」 観世喜之(観世流) 
    一調「烏 頭」 粟谷菊生(喜多流) 小鼓 観世新九郎 
一調「 花 筐 クルイ」 高橋 章(宝生流) 大鼓 柿原弘和 
一調一管「遊行柳」 今井清隆(金剛流) 

居囃子形式による五流の謡いくらべ 『羽衣クセ』『鶴亀キリ』 
舞囃子形式による五流の舞いくらべ 『黄渉楽』 
   (出演 シテ方ゲスト・神遊囃子方) 

祝言能【金札】(きんさつ)
    シテ(天太玉神) 観世喜正  ワキ(勅使) 村瀬純
    笛 一噌隆之 小鼓 観世新九郎 大鼓 柿原弘和 太鼓 観世元伯 
能 『金札(きんさつ)』あらすじ
神のお告げを記した金の札。この金札を頭上にかざし、伊勢神宮の御使神、天津太玉神 が、悪魔降伏、天下泰平を寿ぐ。
観世流では、祝言能として後場のみを演じるたいへん珍しい、小作品。
弓矢を射たり、弦をはずすなどの写実的な所作と躍動的な舞いが特徴です。
武力を以って天下を安んじた後は、その武力を封じて、平和な世の中を保つべし という教えの演目。 

第27回公演 七夕能 ろうそく能【山姥】-YAMANBA-
よし足引の山姥が山廻りするぞ苦しき

第27回公演 七夕能 ろうそく能【山姥】-YAMANBA-

平成16年7月6日(火) 7時開演 (6時開場)
  観世能楽堂
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「山姥」とは、いわゆる鬼女ではなく、深山に住まう仙女に近い存在として描かれています。
世阿弥が自らの「申楽談儀」でも自賛する「曲(クセ)舞」がみどころの、禅色の濃い曲。
ろうそくの炎のゆらめきの中、大自然そのものを象徴する能「山姥」をお楽しみください。


みどころ解説―観世喜正
狂言 『狐塚』
シテ(太郎冠者) 山本泰太郎
アド(次郎冠者 )山本則孝 アド(主人) 遠藤博義
能 『山姥』
シテ(山女・山姥)観世喜正 ツレ(遊女百万山姥)坂真太郎
ワキ(従者) 殿田謙吉 ワキツレ(供人)大日方寛 則久英志
アイ(所の者) 山本泰太郎
笛  一噌隆之 小鼓 観世新九郎 
大鼓 柿原弘和 太鼓 観世元伯 
地頭 観世銕之丞  後見 観世喜之 

あらすじ
 能 『山姥』
京で山姥の曲舞(くせまい)を得意とし「百万(ひゃくま)山姥」とあだ名される遊女(ツレ)が、 従者(ワキ・ワキツレ)を連れて善光寺詣の旅に出る。
越後越中の境川にて里の男(アイ)に道案内をさせ、修業の為に阿弥陀如来が通ったという険しい道を進むが、 にわかに辺りが暗くなり、現れた山の女(前シテ)の庵に案内される。
山の女は遊女に歌を聞かせて欲しいと頼み、 また山姥の曲舞のことに詳しいので一行が不思議に思って名を尋ねると、自分こそが山姥であると明かし、 夜更けに歌に合わせて舞おうと告げて消え失せる。<中入> 
里の男が従者に問われ、山姥について物語る。 夜が更け、遊女が笛を吹いて待っていると山姥(後シテ)が現れる。
山姥は曲舞の一節を舞い、 仏法の節理を説き、春に花、秋に月、冬に雪をたずねて山廻りする様を語り、やがて峯に翔けあがると谷に渡って行方も知れず去り行くのである。
 狂言 『狐塚』 
鳥が山田を荒らして困るので、太郎冠者と次郎冠者が鳴子を振って元気に鳥を追い払うが、 夜になると狐が出るというので、日が暮れると心細くなってきた。
主人が酒を持って見舞いにやってくるが、二人は狐が化かしに来たと思い信用しない。さて二人がとった行動は・・・。

第28回公演 本公演 能「砧」
今の砧の声添えて君がそなたに吹けや風

第28回公演 本公演 能「砧」

平成16年10月1日(金) 午後6時30分開演
国立能楽堂
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◆番 組◆
舞囃子【難波】 若松健史
狂言【栗焼】 シテ(太郎冠者)山本則直 アド(主人)山本則俊
能  【砧】
シテ(蘆屋某の妻/妻の亡霊) 観世喜正
ツレ(侍女夕霧) 馬野正基
ワキ(夫・蘆屋某)宝生 閑
アイ(下人)山本東次郎
笛   一噌隆之  小鼓 観世新九郎 
大鼓 柿原弘和  太鼓 観世元伯 
地頭 若松健史  後見 観世喜之

あらすじ

狂言【栗焼】】(くりやき)
主人(アド)はもらった四十個の栗を焼くよう太郎冠者(シテ)に命じる。 失敗しながらも何とか全部焼き終わるが、皮をむくとあまりの見事さに理屈をつけつつもパクパクと食べてしまう。 とうとう全部食べてしまった太郎冠者は主人にどうやって言い訳をするか・・・。
栗を焼き、食べてしまう様をリアルに演じるところがみどころです。

能  【砧】(きぬた)
筑前・芦屋の豪族何某(ワキ)は訴訟で上京して既に三年にもなるので、故郷が気になり、侍女の夕霧(ツレ)を使いとして、今年の暮れには帰る旨伝えさせる。
夫の帰りを待ちわびていた妻(前シテ)はこれを聞いて一層恋慕の情を募らせる。
おりから松風の音とともに砧を打つ音が聞こえ、蘇武の故事や七夕の契りを思いながら、自らも砧を打って心を慰める。≪砧之段≫
しかし都から今年も帰れぬと知らせが届き、夫が心変わりしたものと思って妻は病に死す。
<中入>
下人(アイ)が経緯を語り、やがて帰国した夫は妻の死を知り、回向すると、やせ衰えた妻の亡霊(後シテ)が現れる。
妻は夫の不実を責め、妄執のため邪淫地獄に堕ちたことを訴えるが、法華経の功徳によって成仏する。

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